小説『僕は彼女を愛しているけど彼女は『僕』を愛しているらしい。』裏話 第1回

先日、エブリスタにて連載を開始した過去作『僕は彼女を愛しているけど彼女は『僕』を愛しているらしい』(タイトルが長いので、以下『僕カノ』と略します)。

更新日からは間が空いてしまったのですが、今回はこの作品の裏話をしようかな、と思います。


ちなみに、今後『僕カノ』の最新話を更新する度に、追加で裏話を公開していく予定でいます。


1エピソード/1裏話、といった更新です。

せっかく個人サイト作ったからね。いい感じに活用していきたかったので、今回このような更新の仕方に挑戦してみることにしました。


なお、裏話の更新は勝哉の方で執筆時間が取れ次第公開していく予定です。

決まった時間をお知らせできなくて申し訳ございません(白目)

記事の進捗はTwitter(X)で呟く予定なので、気になる方はぜひ勝哉のアカウントをフォローしてあげてください。


それでは、本題に移りましょう。


第1回 裏話 テーマ『Web再録に至った理由』

最初の裏話は、本作をWeb公開するまでのお話です。


至るところで度々言っていますが、本作は過去にイベントで配布した作品のWeb再録です。

であると同時に、実は本作は、勝哉がイベントで販売した初の個人本となっています(その前に合同誌に寄稿した経験はあるのですが、それはまた別作の話なのでここでは割愛)。


販売したのは、今から約5年ほど前のこと。

その頃の勝哉は、大所帯一次創作サークル・匣maniaのメンバーになったばかりでした。


そして、この匣maniaで最初にした活動が、その年に行われた創作イベント「文学フリマ東京」(以下、文フリ東京)への出店です。


勝哉にとって、文フリ東京の出店はこれが初めてのことでした(というか、文フリ東京というものがあること自体、この時に初めて知りました。てへ)。

せっかくなので本を作りたいと思い、そこで『僕カノ』の販売をすることに。


実は、『僕カノ』は私が専門学生時代に書いた作品でして、話自体は匣maniaに参加するよりもずっと前に完成していました。

確か、進級するのに提出しなくちゃいけない課題……みたいな扱いで書いた作品だった記憶があります。今思えば、提出物でなんて作品を書いてるんだというお話ですが、まぁそこは時効なので大目に見てやってください。


しかし提出物云々はさておき、個人的には学生時代に書いた作品の中では1・2を争うレベルでお気に入りだったことも事実でした。

このまま課題作として埋もれさせてしまうのはもったいないなと思い、文フリ東京で販売した次第です。


イベント当日、実際に売れたのは数冊だけでしたが、初文フリだったと思えば売れただけ奇跡でしょう。

当時ご購入してくださった皆様、その節はありがとうございました。


素敵な表紙絵を描いてくださった、同じく匣mania所属の絵師・遊眞さんもありがとう。

当時は、今ほど仲がいいってわけじゃなかったので遠慮してしまって、色々言えなかったのですが、今の距離感なら言えます。今度思いっきり表紙について語る裏話回を作ろと思います。
いや本当、メイン人物達の細かい心情が組み込まれてて、この表紙エモエモエモエモエモエモエモエモe(以下ループ


しかし、本当に忘れられないのは、この次の文フリ東京で起きた出来事です。


半年後に再び開催された文フリ東京。

そこで前回売れなかったあまり分の『僕カノ』を販売したところ、なんと前回本作を購入してくださった方が、匣maniaのスペース前を通りかかるという奇跡が起きたのです……!


残念なことに、この時の文フリ東京に勝哉はいませんでした。

仕事があったもので涙

社会人同人物書きの世知辛いところですね。おやすみ、取れなかった。くぅ……涙


後日、その時イベントにいた匣maniaメンバーから「『この本、面白かったやつ』って言われてたよ」という報告を受け、その場に居なかった事を悔やみつつ、喜びでテンションは爆あがりでした。


初めて参加したイベントで、初めて販売した本で、「面白い」と言ってもらえた。

こんなに嬉しいこと、あります?


そりゃあ、勢いのままに人生初の通販を開始してしまったのも、致し方ないというお話でしょう。「面白い」の一言だけで、右も左もわからぬままページを開設しちゃうんだから、なんてチョロくて幸福のコスパがいい物書きであることか。

通販版を購入してくださった方々もありがとうございます。

感想をくださった方もいて、励みになりました。皆、本当にありがとう、ありがとう……。


その後、イベント分の『僕カノ』は数回のイベント参加をもってなんとかはけたため、以降の販売は通販のみでやっていく予定でした。


……が、今年(2023年)に入ってから事態は急変。


通販ページを開設させてもらっていたショップ作成サービス様の規約が新しくなり、それに伴い、本作の内容が一部規約に反してしまったため、販売継続が不可能になってしまったのです!


今さら他でショップを始めようにも、開設当時とは異なり、今のショップには『僕カノ』以外の作品も販売されています。これらすべてを新しいショップに移すのは、正直とても大変。時間がかかりすぎてしまいます。


でも『僕カノ』を完全に引っ込めてしまうのはもったいない。

それに、過去に少しでも「面白い」と言ってくださった方がいるのに引っ込めてしまったら、その「面白い」という言葉も一緒に表舞台から引っ込めてしまうような気がしてならない。


それは流石に嫌だなぁ~と思い、色々考えた結果、「Web再録」という手段を取る事にしました。


お金を出して買ってくださった方がいるなか、無料で公開するのもどうなのかとは思いましたが、本自体の発行がもう古く、もう昨今の同人の流れにはついていけない可能性がある事、これまでの通販での売れ行き具合などを諸々考慮した上で、この選択肢を取らせていただきました。


あの時、『僕カノ』を買ってくださった方、「面白い」と言ってくださった名前どころか顔もわからない購入者様、感想をくださった方。

こうした方々がいなかったらたぶん、ショップの規約に反した時点で引っ込める一択だったと思います。そうした事にならず、本作にまだ日の目を浴びさせてあげられているのは本当に皆様のおかげです。再三言っちゃってるけど、ありがとうございます、本当に。


これ以上書くと、裏話じゃなくてお礼文みたいになってしまいそうなので、ここら辺で筆を置こうと思います笑

読者の皆様に救われてる創作ライフだなぁ。

次回は、『僕カノ』を思いついたきっかけや原点になったものについての話をしようかなと思います。

以上、今回の裏話でした。


作品リンク:https://estar.jp/novels/26137400

投稿先:エブリスタ

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みちなり文庫

フリーライター・物書きである勝哉道花の活動拠点。 仕事や小説に関するお知らせが多めです。 お仕事のご依頼はTwitter(X)のDMにて受付中。 Twitterアカウントはプロフィールページに掲載。

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