『僕カノ』裏話、第5回めです!
残すところ本編更新もあと2回となりました。
つまり、この裏話も残り2更新で終わるということに……。
近づく終わりに、連載開始前のドキドキとは違うドキドキを覚えますね。
終わった後も色んな人に読んでいただける作品になれたらいいな……。
まぁ、ドキドキ感はひとまず横に置いておき、今回の裏話を始めていこうと思います!
前回の裏話をまだ読んでない方は、下のサムネをクリックしていただければ読めますので、ぜひ読んでやってください!
▼『僕カノ』裏話 第4回
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第5回 裏話 テーマ『推敲時のエピソード2. 書き出し』
第4回に続いて、今回も推敲時のお話です。
前回、某講師のアドバイスによって「キャラクター性」をつける事を学んだ勝哉。
今回はその続きで、キャラクター性に深みを生み出した結果生まれた「プロローグ」にて、特に力をいれた「書き出し」の話をしようかな、と思います。
書き出し……、つまり最初の行、物語の始まりとなる1行めの事ですね。
プロローグを付け足すと決めた時、勝哉は「1行めは魅力あるものを作るぞー!」とはりきって制作に挑みました。
「冒頭が印象的な作品は忘れられにくい」「読まれやすい」といったお話は、小説界隈にいる方々なら聞いた事がある方も多いのではないでしょうか。
実際、1行めが強い作品って、本当に忘れにくい作品になるんですよね。
太宰治の『人間失格』は、そのいい例だと思います。何を食べて育てば、あんな1行めが生まれるんでしょう。文豪相手に言う言葉じゃないのかもしれないけど、あのセンス羨ましい限りです。
勝哉が1行めに力をいれた理由も、上記のお話通りです。
とは言っても、上記のようなお話を知っていたからそうしようと思ったのではありません。
むしろ、当時の私は、そんな創作論がある事なんて知らなかった。
やってみた後で、有名な考え方だったと知ったぐらいです。
では、なぜ1行めに力をいれるに至ったか。
答え、「テレビでなんかやってたから」。
これ本当。大真面目に本当のお話なんです。
一体なんの番組だったのか、そこに映っていた作家さんが誰だったのか。
そこら辺はまったくもって覚えてないのですが、ただ、たまたまつけたテレビに小説家さんが出ていたのでぼんやり見ていたら「1行めはこだわって書いてます」というお話をしていたんです。
それを聞いた瞬間「プロがそういうところにこだわるって事は、なんらかの意味があるってことだ」「なら自分もやるべき」と思い、1行めをこだわる事にしたのです。
結果できたのが、あの1行め。
個人的には大満足の1行めができたと思いましたし、今でも思ってます。なんなら、歴代自創作のなかで1番好きですね。
主人公がどういった立場・環境下で育った人間かすぐに想像できるし、同時に『僕カノ』が暗くてダークな側面に主軸を置いた作品である事もすぐにわかるしと、物語の世界観に入りやすくてめちゃくちゃいいとこどりな1行めが出来たと自負しております(ドヤァ)
あと、対比が効いてるな、というのも大好きな理由の1つ。
文中に出てくる「撫でる」と「殴る」って、どちらも「手」で行うという共通点がある上で、前者はいい印象、後者は悪い印象というあからさまな差があるでしょう?
それによって生まれた対比が、いいスパイスになって印象深い文章になってる……、と個人的には思っております笑
一応、今も1行めには気を配って書いてるのですが、この作品を超える作品はまだ出てきてないですね……。
いや、『隣人の殺人鬼』はもしかしたら越えられるかもしれな……、うーんでも、ちょっとインパクトにかける部分があるな。『僕カノ』と比べると、少し意味がわかりづらいかもしれない。
とはいえ、お気に入りの1行めがあるというのは、精神的な健康にもよかったり。
執筆中にどれだけつまずくような事があっても、1行めまで戻って読み直せば「でも自分、こんないい文章書けるんだから、続きも書けるはずー!」とか「というか、こんないい文章がある作品を最後まで書かないのもったいなさすぎる。この文章を世に出す為に頑張って続き書くぞー!」とかって、モチベがめちゃくちゃにあがってくれるんです。
『僕カノ』をあまり苦労せず最後まで楽しく書けたのは、こういう要因もあったんじゃないかなって思います。
皆さんも小説書く時はお気に入りの1行め、書いてみましょう!
モチベあがりすぎて飛ぶぜ!
作品リンク:https://estar.jp/novels/26137400
投稿先:エブリスタ
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