小説『僕は彼女を愛しているけど彼女は『僕』を愛しているらしい。』裏話 第4回

『僕カノ』裏話、4回め!

今回は、前回の裏話で予告した通り、推敲時に起きたとあるエピソードについて話そうと思います。


前回の裏話をまだ読んでない方は、下のサムネをクリックしていただければ読めますので、ぜひ読んでやってください!


▼『僕カノ』裏話 第3回

▼裏話を最初から読みたい方はこちら↓↓↓

第4回 裏話 テーマ『推敲時のエピソード』

さて、前回の裏話でお話しましたが、本作は推敲時にいくつかのエピソードやシーンの追加・変更が行われております。


今回お話する内容は、それらを行うきっかけとなった某講師さんとのお話です。


進級課題として『僕カノ』を制作した、初稿執筆当時の勝哉。

この時ちょうど、例の某講師さんが「原稿を持ってくればアドバイスをする」と公言していたので、進級課題として本作を提出する前に一度アドバイス貰おうと、先生のところへ本作を持っていく事に決めました。


その時、先生から言われたのが「もっとキャラクター性を出した方がいい」という言葉でした。


実はのお話なのですが……、この頃の勝哉は物語の設定ばかり作り込んで、キャラクターは基本的に感で作って感で動かすでというトンデモ手法で作品を書いていました。


しっかりしたキャラクター設定なんて、作った事は一度もなかった。

今思うと、なんて浅はかな書き方をしていた事か。

つまるところ、某講師には完全にこれを見抜かれていたわけですね(遠い目)


ちなみに、アドバイスをもらいたかった理由も「なんかアドバイスいただけたらラッキー」ぐらいの感覚で、あんまり深い事は考えていませんでした。浅い……、全体的に思考が浅すぎる……。


某講師からは、キャラクター性を出す方法として「キャラクターを深掘りする」「もっとキャラクターと対話する」という2つのアドバイスをもらいました。


「なるほど」と思った私は、推敲の際にそれをそのまま実行。

その結果、主人公くんの方の深掘りがめちゃくちゃはかどり、彼の心情の揺れがよくわかる描写として第5話・プロローグ・エピローグを追加する事になりました。

あと、思った以上に主人公くんというキャラが出来始めたのか、原稿内で自由奔放に動き出したので、第1話や第3話の冒頭のようなふざけた描写が追記される次第に。


つまり、キャラクターの深掘りがされないままこの作品が完成していたら、ヒロインちゃんのスカートの中を覗いたり、デリカシーがない発言をくり返したり、セクハラまがいの気色が悪い口説きをする主人公くんは生まれていなかったという事です。


…………生まれてよかったのか、悪かったのかわからないキャラクター性だなぁ。


とはいえ、某講師のアドバイスのおかげで、「キャラクター性をつける」という事を覚えたのは事実です。


この時教えていただいたキャラクターの深掘り方法は、今の勝哉の創作スタイルでも生きています。

むしろ、この講師から教えてもらった事でしっかり覚えてることが、これだけだったりしたりなんだり(ゴニョゴニョ……


特に近年は、「キャラクターが個性的でいい」「セリフだけで誰が誰だかわかる」「このキャラクターが好き」といったお言葉をもらう事が増えたので、「キャラクター性をつける」事が私の作品の基盤になっているような印象もあります。


『僕カノ』と某講師さんがいなかったら、自分に欠けてたものに気づけなかったかもしれません。

今の勝哉が書いてる作品達は、皆、まったく違う姿になっていたかもですね笑


ちなみに、このエピソードから派生して、プロローグを付け足す際にした「とある事」があるのですが……。

そろそろ文量もいい長さですので、そのあたりの事は次回お話させていただこうと思います。


またまた、次回に続くッ!!!!


作品リンク:https://estar.jp/novels/26137400

投稿先:エブリスタ

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フリーライター・物書きである勝哉道花の活動拠点。 仕事や小説に関するお知らせが多めです。 お仕事のご依頼はTwitter(X)のDMにて受付中。 Twitterアカウントはプロフィールページに掲載。

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