キャラが勝手に動く派物書きの私がキャラを作っている時の脳内②

「キャラが勝手に動く派物書きの私がキャラを作っている時の脳内①」の続き。


前回はキャラの「表面上の性格(第一印象)」を完成させました。

今回は、キャラの内面に関わってくる「個性」を生み出す時の話です。


▼前回の記事を読んでいない方は、こちらかお読みください。
キャラが勝手に動く派物書きの私がキャラを作っている時の脳内①


ステップ2. 年齢や職業などに合わせて性格に深みをつける

冒頭でもお話したように、今回はキャラの「個性」に関わる話です。


「ステップ1でも充分個性が出てない?」って。

そ、そうなんですけど、ステップ1の状態だと、一応まだ第一印象しかできていないので……。生きたキャラにするにはその中身(個性)も作らなければ……。


パソコンだって、外身だけあって中の回線がなかったら動かないですし。

キャラの性格の外装を作った後は、中身の製作も必須。


ここで製作に必要になってくるのは、キャラクターの「人生」です。

具体的には、透くんの場合「年齢」と「職業」の2つが重要な要素となりました。


彼の性格の核は「アホの子」ですが、彼には「26年間生きてきた」という人生歴があります。

つまり彼は、世で言うところの成人をすでに果たした「大人」であり、さらには「小学校教諭」という人に教える立場にもある。


そんな人物が、ただただバカみたいにアホな事だけをして生きているわけがない


アホの子らしく勢いで動いちゃう時もあるとは思いますが、彼の人生を考えた時、引くところはちゃんと引くし、ダメな事はちゃんとダメって理解できる人間には育っているはず。


小学生という年齢幅が広い子らが集まる場所で仕事をしている関係上、幼い子とも話せるぐらいのコミュニケーション能力があってもおかしくはありません。

保護者の方や他の先生達とも話すと思うので、大人を相手にする時にどのような態度をするべきかもわかっているはず。

ということは、コミュニケーション能力もそれなりにある。


これを鑑みて透くんの性格を考えると、「性格の核はアホの子だけど、まったくもって考えなしの人間なわけではない」という事実に気づきます。


これにより透くんの「アホの子」は、「ただのアホの子」から「一歩深みを持ったアホの子」へ成長(「一歩深みを持ったアホの子」のパワーワード感、凄まじいね?)。


他のアホの子キャラ達とは違う、酒井透独自の個性を持ったアホの子キャラになりました。


というわけで、今回はここまで。

次は、ステップ3。
よりキャラをイキイキと動かすため、各キャラに配布している「秘匿ハンドアウト」の話をします。


前:キャラが勝手に動く派物書きの私がキャラを作っている時の脳内①
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みちなり文庫

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