今、XなどのSNSでプチ話題になってる「キャラが勝手に『動き出す』か『動き出さない』か」というお話。
自分もこのプチウェーブに乗って、「キャラが勝手に動く派」であることをポストしてみたのですが……。
いざやってみると、キャラが勝手に動く感覚を説明するのがなぜか凄く難しかった(白目)
というのも、自分が「勝手に動き出す派」なのは知ってるのですが、実はキャラ作りそのものは感覚でやっているせいで、「勝手に動き出すようなキャラをどう作り上げてるのか」を自分自身で理解していなかった事がここで判明。
パッと作って、サラッと矛盾点がないか見直して、あとはポポポポーンと勢いに乗ってどんどん生み出しちゃうので、言語で理解したことがなかった(遠い目)
せっかくのいい機会なので、自己分析もかねて「パッと、サラッと、ポポポポーン」の間に自分が何をやっているのか言語化してみようかと思います。
これが「勝手に動き出す派」の総意とは決して言えませんが、イチ「勝手に動き出す派」の頭の中を見てみたい方は、よければ最後までお付き合いしてやってください。
▼①以降のページリンク
②:キャラが勝手に動く派物書きの私がキャラを作っている時の脳内②
③:キャラが勝手に動く派物書きの私がキャラを作っている時の脳内③
④:キャラが勝手に動く派物書きの私がキャラを作っている時の脳内④
見本キャラの紹介:看板作『Herec』主人公
わかりやすくキャラの作り方を解説するために、参考資料としてうちの子から1人見本となるキャラクターを出そうと思います。
出すキャラクターは、勝哉の看板作である青春社会人バンドもの『Herec』シリーズの主人公・酒井透(さかい とおる)です。
(↑↑↑うちにあるアクスタ版 透くん。
最近、台座を透明なやつから可愛いやつに新調した。可愛い。)
『Herec』シリーズについてめちゃくちゃ簡単に紹介しておくと、「いろいろあって音楽をやめた奴らが、いろいろあった末に社会人になってからもう一度バンドを組む」という感じのお話です。
なので、今回見本にする透くんも社会人。
年齢は26歳。
小学校の先生をやりながら、趣味でバンドをやっているキャラクターとなっています。
あ、パートはボーカルです。
詳しいキャラクター性は、ここから先の項目でキャラが完成するまでの過程と共に話していくので、ここでは割愛。
もし「『Herec』を知ってからこの記事を読みたい」という方がいたら、本サイトの「小説」から読めますのでそちらに飛んであげてください。
それでは、ここからは透くんができるまでの過程(当時の私の記憶)を脳内スロー再生して、分析してみた結果となります。
ステップ1. 核になるワードを設ける
私が透くんを生み出すために、まず最初にしたこと。
それは、彼の性格の核になるワードを設けることでした。
実は、透くんを生み出す際、「絶対に『アホの子』主人公がいい!」という謎の決意を固めていた私。
なぜ「アホの子」だったのかはわからないんですけど、とにかくアホの子がよかった。
この点について今思い返してみると、「『明るくて爽やかな青春もの』が書きたかった」のが理由だったのではないかなと思います。
「お話が明るくて爽やかなんだから、主人公も明るくて爽やかで元気な奴がいい!」とでも、思考回路が働いたのかもしれません。たぶんおそらくきっとメイビー。
とにもかくにも、これにより透くんの性格の核が「アホの子」になる事が決定(言葉に書き起こしてみると、ずいぶん酷い核だな……)。
核が決まったら、次はそのキャラが「アホの子」と読者にも認知してもらえるよう、「アホの子」らしい性格を与えていきます。
まずは「『アホの子』に見えるよう人ってどんな人物かな」という問いかけを自分にする。
「元気いっぱいな明るい子!」「空回りする事も多そう」「無邪気!」「へこたれない」「たまに人が思いつかないような事もしそう」等々、そんな感じで「アホの子」から連想される人物像を頭に思い浮かべていく。
この時、自分の中に核になるワードに対する解像度が低くて言葉が出てこなかったら、そのワードの意味や定義を調べてみる事もあります。
自分が知ってるキャラの中から似たような感じの子を探し出して参考にする場合もある。
そんな感じで連想した人物像を透くんの性格として、彼に与えていきます。
これにより、彼の「表面上の性格(第一印象)」が完成。
初見さんが透くんを見た印象として「アホの子」、場合によっては「アホの子」から連想してつけた「明るい子」や「元気な子」、「前向きなキャラ」という人物像を持ってもらえるようになります。
……思ったより長くなったし、この後も長くなりそうなので、ちょっと分割して記事を公開しようと思います。
わかってはいたが、思ったより言語化難しいぞ、これ……。
わかりにくかったら、コメントでご意見くださると幸いです(冷や汗)
とりあえず、今回は「表面上の性格(第一印象)」の完成まで。
次は、キャラの「個性」を作るために内面の性格の作り方について話していこうと思います。
あ、ちなみに全部で4ステップあります。
あと3記事公開するので、よかったらお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
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