キャラが勝手に動く派物書きの私がキャラを作っている時の脳内②の続き。
今回は、キャラをよりイキイキと動かすために勝哉がやっている方法を話します。
これに関しては、結構自覚的というか、意識的に「やろう」と思ってやっていた事だったので、一番言語化が楽じゃった(笑)
▼まだ①を読んでない人はこちらから。
キャラが勝手に動く派物書きの私がキャラを作っている時の脳内①
▼前回の記事はこちらから。
キャラが勝手に動く派物書きの私がキャラを作っている時の脳内②
ステップ3. 秘匿ハンドアウトを渡す
さて、前々回と前回の記事で透くんの性格の外身と中身が完成しましたね。
次は、よりイキイキとした言動ができるキャラに成長してもらう為、彼に「秘匿ハンドアウト」を与えたいと思います。
「秘匿ハンドアウト」というワードは、TRPGをやったことがある人なら一度は聞いた事があるかもしれません。
【ハンドアウトとは】
ハンドアウト:
TRPGをプレイするキャラクターを作る際に、あらかじめゲームのシナリオに沿って用意されている設定。
これがあるシナリオでは、渡されたハンドアウトに沿ったキャラクター設定を行う必要がある。
秘匿ハンドアウト:
役割自体はハンドアウトと変わらないが、他のプレイヤーには秘匿にしておく必要がある設定のこと。
シナリオを展開に深く関わっていたり、キャラの言動を決める際の重要設定になったりする事が多い。
※勝哉個人の認識なので、間違ってたら誰か教えてやってください。
要するに「秘密の設定」「裏設定」って事ですね。
勝哉は便宜上「秘匿ハンドアウト」って言った方がテンションがあがるからそう言ってるだけなので、ほかに何かいい言い方があったら、そっちで全然いいと思います。
「秘匿ハンドアウト」ってワードに、我の中に封印されし厨二心が疼く……。
さて、上の「秘匿ハンドアウト」の解説にも記載した通り、この設定は物語の展開に深く関わっていたり、キャラの言動を決める際の重要設定になったりする可能性が秘められています。
つまり、この設定は「物語を動かす上で必要な裏設定」という事です。
ここで思い出してほしいが、「見本キャラ:看板作『Herec』主人公」で簡単に紹介した『Herec』のあらすじです。
本作は一度音楽をやめた人達のお話。
言ってしまえば、「挫折を経験した人達」の話ということ。
当然透くんも、この「挫折を経験した人達」の1人にあたります。
アホの子で明るくて元気な彼だけど、「夢に破れて挫折した経験」が彼にはある。
つまり彼は「夢は叶わない」「努力は必ずしも実るものではない」という事を知っている人間なのです。
これは、彼が持つ「負」の側面になります。
そこで、その「負」の側面を利用して、こんな秘匿ハングアウトを透くんに与えました。
【酒井透の秘匿ハングアウト】
「挫折を知っているから前に進めなくなる時があるし、前に進める時もある大人」
挫折という苦い経験は、それなりに人の中にトラウマを残すものだと思います。
それが尾を引いて、いざ前に進まないといけない時に前に進めない……、といったような経験を味わった事がある人もたぶん少なからずいるはず。
透くんも例に漏れず、そうした側面を持っていることは想像に難くないです。
けど、同時に彼の性格の核は「アホの子」。
前向きでへこたれない部分があるのも事実。
挫折を知っているからこそ怯える時もあるけど、元の性格の前向きさ故に挫折と向き合い一歩踏み出せる瞬間もある。
実際、『Herec』作中では、この秘匿ハンドアウトを用いた展開がいくつかあります。
なかには、挫折の苦みを知りすぎてるが故に動けなくなるシーンもありましたが、そこは秘匿ハンドアウト「風穴」を与えたキャラが動いてくれたおかげで、どうにかなりました。
このようにしてキャラ個人の性格とはまた別に「裏設定」を設けておくと、キャラの言動を基にシーンを展開させやすくなるので、そのキャラらしいイキイキとした動きがあるシーンを作りやすくなるのではないかな、と思ったり。
ステップ3はここまで!
次は最後のステップです!
……実を言うと、次が一番言語化が困難なものだったり。
ま、まぁ、なんとかなるでしょう!ケセラセラだぜ!!!!!
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