キャラが勝手に動く派物書きの私がキャラを作っている時の脳内④

キャラが勝手に動く派物書きの私がキャラを作っている時の脳内③の続き。


今回が最後のステップになります。

前回と異なって、これが一番言語化が難しかった……。


わけわからなくなりながら書いたので、わかりにくかったらすみません。
疑問があったら、コメント欄に書いといてくだされば答えられる範囲で答えます。


▼まだ①を読んでない人はこちらから。

キャラが勝手に動く派物書きの私がキャラを作っている時の脳内①

▼前回の記事はこちらから。

キャラが勝手に動く派物書きの私がキャラを作っている時の脳内③


ステップ4. 思考を分割して配布する

それでは最後に、キャラの言動に「説得力」を加えるための「キャラの思考回路作り」を行っていこうと思います。


「何を言っているんだ」という方がいたらすみません。

私も「何を言ってるんだ」状態で書いてる(遠い目)


え、えぇっと要するに、「『こういう風に思うキャラだから、この場面ではこういう事を言う・行動を取る』といったキャラが言動を行う上での『理由』を自然に生み出せるようにしよう」という事です。


たとえば、アホの子透くんの場合。

『Herec』の作中で「バンドをしたい」と言った際に、他キャラに断られるというシーンが存在します。

社会人でバンドをするデメリットを理詰めにされ、ぐぅの音も出なくなった透くん。

ここで彼が取った行動は、「ブチキレる」という行動でした。
↓↓↓ブチキレシーンの一部(画像)

ブチキレるは、「アホの子」という性格の核を見た時に取った行動です。


彼、一応考えることができる人間なんですけど、感情に左右されやすいのも事実なんですよね。

あまり理詰めにされたり難しいことを詰め込みすぎると、いっぱいいっぱいになって「わーーーーーーーーーっ!!!!」って頭抱えたり、大の字になったりしちゃう。

なので、それを考えるとこのシーンではブチキレるのが彼らしい言動かなと。


「地球が何回」のくだりは、子ども相手にしてたら聞くセリフかなと思って、思わず口走っちゃったという感じでぶち込みました(笑)


と、同時にこのシーンは、彼が「バンドをしたい」理由を語るシーンとしても制作してあります。


「社会人でバンドをやる」というのは、学生の時と違っていろいろな制約が発生するものです。

学生の頃はいっぱいあった練習時間も、社会人になったらそればかりに時間を取っているわけにもいかない。

ライブに出たくても仕事と重なったら、どっちを優先するか考えなくちゃいけない。


透くんの「バンドをしたい」という提案に断ったキャラは、この「デメリット故の難しさ」を重視してバンドを断りました。


けど透くんは、彼とはまた違う方向から「バンドをしたい」というアプローチをしています


これは、「バンドをしたい」という言葉から別れ出た「思考」です。


blueskyで一度呟いた記憶があるのですが、今目の前に1つの林檎があるとして、それを見た瞬間に考えることはきっと人それぞれ違うと思います。


「美味しそう」と思う人もいれば「うわ、りんごだ」ってドン引くりんご嫌いさんもいて。

ほかにも「赤いな」「形がいい」「大きい」「どうやって切ろう」「パイにでもしようか」「〇〇が好きな食べ物」「りんごといえば、この間りんご農園のニュースが」みたいな感じで人の数だけ思考が雑多に存在してる。


こうした雑多な思考は、その人独自の考えだといえるでしょう。


この雑多な思考を思いつく限り思いついて、各キャラの性格にあわせ、「そのキャラの思考」として分割配布します。


つまり先の『Herec』の例で言えば、「バンドをしたい」という言葉が「りんご」にあたり、このりんごに好意的な姿勢を見せてる人の意見を透くんに、否定派の意見を断ったキャラの思考として、分割配布した形になります。


こうすることで、各キャラが「バンドをしたい」に対してどのような思いを持っているかが、ハッキリとわかると同時に、「あぁこういう思考を持ったキャラなんだな」というのが察しやすくなります。


「アホの子だから、言動が感情に左右されやすい」だけでもキャラの個性だとは思います。


でもそこに、「アホの子だから、言動が感情に左右されやすい。けど、そこで感情が溢れたのには彼の中にこういう考えがあったから」という言動の理由まで表現できるようになったら、キャラの言動に説得力が生まれてより深みが増すんじゃないかな、というのが個人的な意見です。


と、大体こんな感じです。


…………わ、わかりましたか? 私、ちゃんと説明できてます?(震え声)


終わりに

以上。「キャラが勝手に動く派物書きの私がキャラを作っている時の脳内」の記事でした。


最初は1つの記事で公開しようと思ったのですが、完成してみたら6000字超えの長文記事が誕生してしまったので、慌ててわけて公開する形を取りました。
まさか、こんなに長文になるとは……。
感覚でやっている事の言語化、ムズカシイ。皆、なんであんなにスラスラ言語化できるの……?


なお、最初の記事にも書きましたが、これはあくまでも勝哉のキャラの作り方になります。

同じ「キャラが勝手に動く派」の物書きさんでも、人によってきっと書き方が異なると思います。


実際、SNSで意見を眺めてたら、同じようなタイプの人達でもだいぶ意見が違って辺りしたので。
これこそ、人の数だけ思考がある証だね!ね!!


とにもかくにも、ここまでお付き合いくださった皆様はありがとうございました。

今回こうした記事を書いてみて、「感覚を上手く言語化できないの悔しいな」と思ったので、またいつかのタイミングで自己分析を兼ねて自分の中にある「感覚」を言語化してみたいですね。


感覚で書いてるものを意識的にできるようになったら、いろんな小説を書くのに応用できると思うし。
機会と時間があったらやりたい。


それでは。
今回はこんなところで。



みちなり文庫

フリーライター・物書きである勝哉道花の活動拠点。 仕事や小説に関するお知らせが多めです。 お仕事のご依頼はTwitter(X)のDMにて受付中。 Twitterアカウントはプロフィールページに掲載。

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